体調不良の時ほど良い演奏ができる?
高熱でバテバテ……寝不足で視界グラグラ……二日酔いで頭ガンガン……。
それでもライブがあるから現場に駆けつけ、息絶え絶えで演奏をする……。
頭の中では、頼むから早く終わってくれと願いながら笑
こんな経験をされた方は多いと思います。
そして後日体調も回復し、録音を聴いてふと思うのです。
「あれ? 体調悪い日の演奏めちゃくちゃ良くない?」
しっかり平熱で8時間寝て、食事もしっかり摂り、準備万端で臨んだ演奏より、倒れる寸前、恐ろしいほどの体調不良の際の演奏の方が良い!
音楽の世界では時にこのような現象が起こり得ます。
科学的な根拠があるわけではないですが、これは「体調不良によって、緊張や音楽を演奏する以外の思考、雑念が排除されるため」と考えられます。
うわー緊張するなー。今日お客さん多いor少ないなー。さっきのフレーズイケてたなー、ダサかったなー。ミスったらどうしよう。次の曲何だっけ。
もしくは、今日打ち上げ楽しみだなー。あ、スマホの着信オンにしっぱなしだったかも。あれ、部屋の鍵かけたっけ?
演奏中に生じる緊張だったり雑念だったりで、100%演奏に集中できないことは往々にしてよくあります。
しかし度を越した体調不良の状態だと、カッコつけよう、ミスったらどうしよう等人の目を気にする余裕などは一切ありません。
また思考も鈍っているので、演奏しながら複数のことを考えることもできません。
その結果緊張や雑念が自分の中から排除され、演奏に集中し、とても自然に音楽を奏でることができるのでしょう。
もちろん体調が最悪でその分演奏も最悪ということもありますが笑
何故体調不良時にいい演奏ができるかというと、こうした理由があると思われます。
何事も自然体が一番とよく言いますが、これはある意味強制的に自然体な状態に追い込まれている状況、といったところですね笑