音楽理論を学ぶ上で肝に銘じたい事。
コード進行を見ただけでベースラインを作りたい。
オシャレで斬新な新しい曲を書きたい。
自由に色々な種類のソロを弾きたい。
そう願い、自分の演奏を一つ上のグレードに進化させたい人が辿り着く一つの結論が「そうだ、音楽理論を学ぼう」ですね。
理論を学ぶのはむちゃくちゃ大事ですし、むちゃくちゃ良いことです!
今まで自分が無意識に行ってきたことに実は名前があったり、理論に当てはまってるものだと知ったり。
曲Aと曲Bの共通点、BとCの共通点を理論的に発見し、結果AとCの共通点または相違点に気づいたり。
また新たに学ぶことに、これまで得てきた知識を応用させて取り組んだり。
その他にも色々あるのですが。
ひとまず音楽理論は、自分の行なっていることに理由をくれたり、「音楽的な効果・効能を一定の論理で理解すること」ができます。
そんなとっても便利な、いや、便利すぎる音楽理論。
これを学ぶ際に肝に銘じることは一つ!
それは、「理論に乗っ取られないこと」です。
理論に則ってベースラインを考える、ソロを弾くのは、自分の演奏において最低限の秩序を保てます。
しかし、自分自身が理論に乗っ取られてしまうと、たちまちその演奏は「音楽」ではなく「音楽理論当てはめ音ゲー」になってしまいます。
何においても理論を扱う際は、理論に当てはまったことをやる、自分のやりたいことが理論に当てはまっていればOKではなく。
自分のやりたいことが理論に当てはまっているのか否かを把握し、それでいて使う・使わないを選択できる。それが理論を扱う第一歩だと思います。
もちろん先に書いた秩序やTPOもあるので、理論からはみ出していれば絶対にカッコイイ、最高、わかってる、というわけではありません。
とにもかくにも、その音楽を人がどう思うか。
人がかっこいい、素敵と思うか、感動するかどうか。
重要なのはそこであって、理論遵守の優先度を最上に持っていってはいけない、ということですね。