【音楽の最短上達法】音に「混ざる」と「乗っかる」の違いを知ろう!
音に「混ざる」
音に「乗っかる」
みなさんはこの2つの言葉を聞いて、その意味や違いが分かるでしょうか?
実際のところ、あまり意識することもないかもしれません。
この2つの意味を知ること、それはある意味、最短の音楽の上達法と言ってもよいかもしれません。
楽器の上達法ではなく、音楽の上達法です。
・「音に乗っかる」とは?
みなさんは楽曲を練習する場合、まず曲を聞き、フレーズをコピーし、曲に合わせて演奏する、という練習を行いますね。
またセッション曲などであればマイナスワン音源に合わせて演奏する、という練習方法があります。
これにより楽器の技術は上達していきますし、弾いたフレーズを自分のモノにしていくことができます。
そしてこの状態を僕は「音に乗っかる」と表現しています。
歌やドラム、鍵盤等全てが組み合わさった「自動的に流れる1個の音」に自分の「1個の音」を乗せる状態。
勿論このやり方が悪いわけではありませんし、自宅で練習する場合にはほとんどの場合これになるかと思います。
・「音に混ざる」とは?
これはもうそのままですね! 実際に人間と音を合わせる、アンサンブルを行っている状態です。
歌は歌、ドラムはドラム、ベースはベースで、「人間が奏でる複数の音」が混ざる状態。
大事なのは音に乗っかるの先にある、混ざる状態です。
・何が違うのか?
音に乗っかる感覚と混ざる感覚。この両者を比べた時、音が混ざる状況の方がより自分の音による効果効能をはっきりと体感することができます。
①リズム。
~自分の音が、全員が共有しているタイムに対してジャスト、前ノリ、後ノリのどこにあり、その結果アンサンブルにどのような効果をもたらすのか。
その楽曲において自分の音はどの楽器とどのように絡み合っているのか。その絡み合いを続ける・やめることによりどのように影響するのか。
仮にリズムが乱れた場合、他の人にどのような影響を生むのか。
②ハーモニー
~コードに対し何度の音がどのように響くかを、アンサンブルの「中」にいることでより強く体感できる。
→その音が持つ影響や感情をより敏感に感じられる。
逆にNGとされる音が何故NGなのかをより強く感じることができる。
③総合的なアンサンブル
~音の大小のみならず、①②により、アンサンブルをどのようにコントロールできるのか、他の人間がどのように変化するのかを肌で感じられる。
反対に別の人間のプレイが自分にどのような影響をもたらすかも知ることができる。
基本的なところだけでも、このような効果効能をより強く体感できます。
もちろん自分のプレイにいっぱいいっぱいになっている内は難しいのですが!笑
ただ、同じ曲を1年間アンサンブルでやり続けるだけでも、音楽的なセンサーの研ぎ澄まされ方を違ってくると思います。
より「音楽を上手くなりたい」と思う方がいるならば、是非バンドでもセッションでも、アンサンブルの中に身を投じてみましょう!
そうすると今まで見えなかったもの、感じなかったものが自分の周りに現れるでしょう。