青木務エレキベース教室WEB支部

札幌のエレキベースプレイヤー・講師による、音楽視野を1mmずつ広げられる情報を発信するブログ。

衝撃を受けたベースラインは口ずさめるようにしよう。

自ら進んで曲を練習する、コピーする際の基準は、大体の場合はその曲自体が好きだから、もしくはそのベースラインが好きだから、になると思います。

特に「うわ、このベースラインかっけー!」と思ったものは「同じものを弾いてみたい!」と思い、何度も何度も反復して練習した経験がある人は多いかと。


そしてどうやって練習するかというと、我々ベースやギターなどの撥弦楽器の民はTAB譜を使って練習を進める方が多いですね。

それ自体は決していけないことではありません。せっかく用意された便利なものは使っても構わないと思います。

ただ一つ問題が。TAB譜ってあまりにも便利すぎるんですよね。


慣れてしまえばTAB譜を見ながら、眼で追いながら弾けてしまう。弾けちゃう。

それで仮に一曲丸々弾けるようになっても、憧れのかっこいいプレイは本当の意味で自分のものにはなっていないです。


何故楽器の、音楽の練習に楽曲のコピーが必要かというと、先人達が残した演奏、音楽を自分の中に取り入れる(=インプットする)ためです。

取り入れたものを他の楽曲の練習、演奏する際に応用できたり、ある共通点に気づいたり、自らの創作やアーティストのサポート等に活かせたりと、一度身体の中に作られた引き出しは音楽をしていく中で非常に重要なものになります。


しかしTAB譜を見ながら弾く、だと取り入れられる情報、引き出しの中に入れられるものは実はとても少ないのです。

なので好きな曲やベースラインを練習する際は、是非暗譜して弾ける、そして口ずさめる状態まで持っていってみてください。

そうすることで自分が憧れた演奏や音楽は自分の中に取り込まれ、今後の音楽人生を大いに豊かにしてくれることでしょう。