2010年代最新J-POP一週間エクササイズ★☆☆☆☆
皆さんは日頃J-POPを聴く機会はありますか?
一昔前はゴールデンの時間帯に流れている歌番組で新曲を大量に聴く機会が多かったと思います。
テレビでいえば最近では「関ジャム」でJ-POPを少し踏み込んで解説しており、それを見て久しぶりに聴いている人も多いかもしれません。
また日頃それらは見なくとも、つい先日の大晦日紅白歌合戦でJ-POP成分をふんだんに補給された方は多いのではないでしょうか。
さて、そのように僕らの生活の中に度々現れるJ-POP。
一言でいえば、J-POPってイイんですよね……。
色々な要素がある等諸々は一旦置いといて、とにかくイイ! 良きなのです!
「いやいや、あんな大衆迎合の音楽に意味や価値はない! 真に突き詰められてる音楽こそ至高じゃい!」
という意見もあると思います。
確かに我が道、オリジナリティを突き詰めまくっている音楽は素晴らしいです。これは間違いない。
また最近はJ-POPというカテゴリの中ですら多様化が進みまくり、その大枠は広がりに広がり続け、分類は小分類どころか極極極極極極極小分類ほどにまでその種類を分けられます。
J-POPという枠の中ですら非常にニッチな層に向けたオリジナリティが存在しています。
その上で、より大きい割合の人の耳に届き好まれる、大衆迎合とされるテレビやCMなどで流れるJ-POP。
むしろ、その「大衆迎合さ」こそが良くないですか?
日本人の舌に合わせて作られた米や酒、寿司、ラーメン、パンケーキをわざわざ否定する理由は実はないのです。
むしろその味を楽しめる舌を持っており、それをわざわざ頭ごなしに否定・嫌悪しない感性を持っていることを喜ぶべき!
そしてそこから派生した、例えば「店主オリジナル海老カニジンギスカンラーメン」や「世界に一品・トカゲ寿司」のようなオリジナリティのある料理が好きな方はもちろんそれも食べればよい。実はただそれだけ。
にわかだなんだ言われようと、テレビで流れる大衆向けのJ-POPが好きということを恥じる必要は全くないんですね。
さて、そんなJ-POP界に2010年代に生まれた名曲やヒット曲。
今回はそれらのベースを習得していきましょう!
シンプルだからこそ響く! 1日1個習得していこう!
エクササイズフレーズを聴いてみよう
以上が今回のエクササイズフレーズになります。
いやはや、全部どこかで聴いたことありますね!笑
歌番組だったりCMだったりドラマだったり。
これら曲のパターンやリズムを抑えることで、ポップスと呼ばれる音楽のベースラインの種類を知ることができます。
さあ、Day1からスタートしましょう!
譜面付各フレーズ解説
Day1 Wherever you are - ONE OK ROCK
- スローテンポの8分音符ルート弾き(コードの根音を弾くこと)のみ。
- 2フィンガー(人差し指・中指と交互に弾くこと)で弾くことを意識。
- 1小節目E(=3弦7f)や8小節目B(4弦7f)で小指を使ってみよう。
今や人気ナンバーワンロックバンドONE OK ROCKの2010年に発表された楽曲。
発表の5年後、2015年にドコモのCMで起用されて大ヒット、結婚式等でも定番ソングになっています。
フレーズは、1小節毎に同音を8分音符で弾き続けるのみ。
このフレーズで2フィンガーで弾くことと小指を使うことに慣れてみよう!
Day2 君はロックを聴かない - あいみょん
- リズムはDay1と同じ8分音符の連続だが、フレーズに動きがある。
- 4小節目3,4拍の動きに注意。
2018年JC・JK流行語大賞ヒト部門1位に輝いたあいみょんの2017年の楽曲。
Day1に比べてテンポが上がり、フレーズにも動きが出てきています。
音をしっかりと鳴らせるフィンガリングを意識してみよう!
Day3 ドラえもん - 星野源
- 休符が登場! "1,2,3,4"と拍を感じられるようにしよう。
説明不要! 今や国民的な人気者、星野源の2017年の楽曲です。
ポイントは休符。
「(1)タッ(2)ンタ(3)タッ(4)タッ・(1)ウン(2)タッ(3)タッ(4)ウン」
とリズムを感じながらフィンガリングとピッキング、どちらも意識し、コンビネーションを大事にしよう!
Day4 ないものねだり - KANA-BOON
- これも休符を意識。
- テンポが速いので、速まったり逆に遅まらないよう注意。
現代の超人気ロックバンドKANA-BOONの2014年に発表された代表曲。
参考になるので、あえてJ-POPという枠に含めました。
「ダダッダダダッダ」というリズムが乱れやすいので、まずは拍を感じながら身体に馴染ませよう!
慣れてきたらバスドラ、スネア等ドラムのフレーズのどこにどの音が当てはまるのか考えてみるとより音楽的な視野を広げられます。
Day5 ノーダウト - Official髭男dism
Official髭男dismの2018年発表のメジャーデビュー曲。
月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」の主題歌に起用されスマッシュヒットしました。
軽快な楽曲を彩るベースライン。拍や小節を音を伸ばしてまたがる、「シンコペーション」というリズムで弾かれています。
これをしっかりと表現できるように意識してみましょう!
Day6 蝶々結び - Aimer
- 1,3小節目に現れる16分音符を丁寧に弾けるようにしよう。
RADWIMPS野田洋次郎プロデュース、Aimerの2016年に発表されたが曲。
今回初めて現れる16分音符。
「(1)ダァー(2)ーダダ(3)ダァダァ(4)ー」
と、2拍目の16分音符2つを、フィンガリング込みで丁寧に弾けるようにしよう!
Day7 Flamingo - 米津玄師
- 休符を交えた基本リズムをまずキープ。
- 4小節目4拍のF→G(2弦3f→2弦5f)の16分音符ハンマリングフレーズを習得しよう。
- 6,8小節目3,4拍のリズムに注意!
現代のJ-POP界最重要人物、米津玄師の2018年の楽曲。
今回Day1~6で学んだことがすべて詰まっていますね。
8分音符、16分音符、休符、シンコペーション。
このフレーズをきれいに弾きこなし、今回のエクササイズを卒業しよう!
エクササイズを終えて
いかがだったでしょうか?
一口にJ-POPといっても様々な楽曲があり、ベースは常に主役である歌やウワモノ(ギターやキーボード等)のフレーズを目立たせる役割を担っています。
今回学んだフレーズは決して「ベースが超目立つ!」といった系統のフレーズではありません。しかしこのベース無くしてはその楽曲たりえないという不思議な存在です。
かいつまんで言えば、ベースはなくてはならない存在ということですね。
2010年代でも、2000年代でも、いや、90,80,70,60年代、それ以前……J-POP、邦楽には数えきれないほど多くのが曲があり、かつ様々な種類の楽曲、ベースラインがあります。
興味を持った人は、是非色々なJ-POPを、そして色々な音楽を聴いてみてください!
するとベースが、音楽がより楽しくなってきます。
千里の道も一歩より。楽しんで練習していきましょう!