ロックチューンテンアゲベースリフ一週間エクササイズ★★☆☆☆
今も昔も、老若男女問わず人々を熱狂させ続ける音楽。
それは、ROCK!!!
その大音量、激しいサウンド、汗だくで怒れるミュージシャンたちの姿に、人々は時間を、仕事を、うっぷんを、そして我を忘れて熱狂します。
形やスタイルを次々と変えながら、しかしその魂だけは変わらず、人間という器に収まりきらなくなった衝動が音となり僕たちの耳に届きます。
そんな一見野蛮そうな説明で始まるロックですが、この音楽は常に僕たちに感動を与え、長く世に広まっております。
その要因の一つに耳馴染みの良さ、キャッチ―さがあります。
とてもストレートで伝わりやすく、多くの人々の琴線に触れるメロディやギター、ベースのリフは、数十年という月日を経ても今の時代の人間の心を掴んでいます。
と、ここで特殊な言葉が一つ。
「リフ」って何でしょう?
音楽におけるリフ(riff)は、オスティナート、つまり、繰り返されるコード進行、音型、リフレイン、または旋律の音型であり、主にリズムセクションの楽器によって演奏され、楽曲の基礎や伴奏として成立するものを指す(特にロック、ラテン、ファンク、またジャズで顕著である)。
Wikipediaより。
なるほど、噛み砕くと一定のフレーズが繰り返されているもののことを「リフ」というようですね。
そしてロックで顕著とあるので、どうやらロックの特徴の一つがこのリフであり、このリフがキャッチ―さに繋がっている。いや、リフそのものがキャッチ―なのでは、と推測できますね。
「てことは、そのロックのリフとか弾けちゃえば、他にも色んなフレーズが弾けるようになったり、自分でキャッチ―なフレーズ考えることができるんじゃない!?」
その通り!
多くの名リフを学ぶことで、自分の技術や感性をより鋭く磨くことができるのです。
今回の一週間エクササイズでは、50年以上前のものから新しいものまで、7つのリフを紹介します。
1日1個リフを学んで、自分の音楽の幅を広げてみましょう!
エクササイズフレーズを聴いてみよう
以上が今回のエクササイズフレーズになります。
ロックのリフと一口に言っても色々ありますね。
聴くと分かるようにDay7だけ飛びぬけて難しいです。
そのため、Day1~6まででしっかりと技術を磨いて挑みましょう!
それではDay1スタート!
譜面付き各フレーズ解説
Day1 Runaway Baby - Bruno Mars
- 軽快なアップテンポのリフなので勢いに乗って演奏したい。
- 偶数小節の3,4拍目でもたつかないよう注意。
今や世界を代表するスーパースターBruno Marsのロックチューンより。
まさにお手本のような"リフ"ですね!
2,4小節目等偶数小節の3,4拍目では指がバタつかないように、かつB(3弦2f)とG(4弦3f)は両方とも人差し指で弾けるように、左手のフィンガリングを工夫しよう。
Day2 Beat It - Michael Jackson
音楽史に永久に残り続けるであろうスーパースターMJことマイケル・ジャクソンのロックナンバー。
ピッキングの順序に加え、フィンガリングの動きもやや大きいので、雑にならないように気を付けたい。
またこのリフの特徴であるシンコペーションの連続は、曲に疾走感や勢いを持たせることができるので、自分で曲を作ったりバンド演奏をする際に参考にしよう♪
Day3 新宝島 - サカナクション
- コード進行がそのままリフとして成立している。
- 裏拍をしっかり感じられるよう意識したい。
現代の超重要邦ロックバンド"サカナクション"の代表曲。
注目したいのは、Day1,2のようなメロディを繰り返すリフではなく、コード進行(Gm7→Cm7→F→B♭→F/A)を一定のリズムで演奏することによってリフを作っている点。
一口にリフといっても種類があるので覚えておきましょう!
Day4 Sunshine of Your Love - Cream
- スローテンポのため、テンポが速くならない(=ハシらない)ようにしたい。
- ドラムとのコンビネーションに注目。
Eric Claptonが過去に組んでいたバンドCreamの1967年の曲。
ここで注目したいのは、フレーズそのものもそうだが、ドラムとのコンビネーションが独特なことに注目してみよう!
Day1~3までは「(1)ドンッ(2)パンッ(3)ドンッ(4)パンッ」と、2拍4拍にスネアが入れられるバックビート。
しかしこの曲は「(1)パンッ(2)ドンドン(3)パンッ(4)ドンドン」と、今までとドラムのリズムが違っている。
このリズムに引っ張られず、どのタイミングでどの音を弾けばいいのか、しっかりと拍を感じながら演奏しよう!
Day5 Time is Running Out - MUSE
- フィンガリングのポジションを常に動かし続ける必要があるのでモタつかないよう注意。
UKのモンスターバンドMUSEの代表曲。
コード進行に沿ったフレーズで構成されるリフです。Day3とはまた種類の違うリフ。
常にフレーズが動き続けるため、フィンガリングのポジションを見失わない集中力が必要!
Day6 Guerrilla Radio - Rage Against The Machine
- 今回初めて登場する16分音符に注意。
- 8小節目はリズムが変わるので、その変化に対応しよう。
ロックとヒップホップやファンク、メタル他様々要素をミクスチャーしたバンドRage Against The Machine(RATM)の代表曲。
16分音符を基調としたリズム(16ビート)のリフのため、ヘヴィだが独特のうねりが感じられる点がこのリフの特徴である。
フレーズを弾くこと自体はさほど難しくはないため、リズムを感じることに意識を集中させてみよう♪
Day7 By The Way - Red Hot Chili Peppers
- ドロップD(1~3弦はレギュラーチューニング、4弦だけ1音下げたDにチューニングすること)のリフである。
- リズムが細かい上に力強くかつ速いピッキングが要求される。
- ハンマリングの多用。
- 「雑」ではなく「荒々しい」演奏を目指したい。
アメリカでも日本でも大人気! レッチリことRed Hot Chili Peppersの楽曲です。
今回のエクササイズではこれだけ難易度がダントツ! 簡単には卒業させません笑
単純にフレーズが難しいので、まずは弾けるように。
余裕が出てきたら、この曲特有の勢いや「荒々しさ」に注目してみよう!
「雑な演奏」ではなく、「荒々しい演奏」。
意識して荒さを演出できるスキルを身につけられば合格です♪
エクササイズを終えて
いかがだったでしょうか?
今回は★★☆☆☆ということでビギナー~中級者向けの内容ですね。
ビギナーの方はこのリフたちを弾きこなしワンランク上のベーシストへ。
半音下げやドロップDチューニングについてもこのフレーズたちで覚えちゃいましょう!
中級者の方は全てしっかり弾きこなしポイントも理解することでより視野を広げてみましょう!
ロックの名リフは数限りなく存在します。
この他にも、自分がカッコいいと思うリフがあったら是非コピーしてみてください!
そして自分でリフを作ったり、色々なリフの共通点などを自分で見つけていくのも面白いですね♪
皆さんにロックスピリッツが芽生えんことを祈りつつ。
ご一読いただきありがとうございました。