青木務エレキベース教室WEB支部

札幌のエレキベースプレイヤー・講師による、音楽視野を1mmずつ広げられる情報を発信するブログ。

ミュージシャンがバイトを辞める時に言われた言葉

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ミュージシャンに常につきまとう難題。

それはバイト生活から抜け出せない問題です。

音楽だけでは十分な収入が得られないため、週3~5で8時間前後のバイトを入れてお金を得る。

ほとんどの人間が通る道ですし、なんならメジャーデビューしたバンドのメンバーですらバイトを余儀なくされる現状を考えると、決してバイトをするミュージシャンを否定したり責めたりはできません。

ただぶっちゃけた話、心の底ではバイトせずに音楽だけで生きていきたいと、恐らくほとんどのミュージシャンが思っているはずです。


僕は音楽月収がわずか平均3~5万程度の25歳の時に思い切ってバイトを辞め、幸運なことにその一年後にはバイト時代の給料を超える音楽月収を得ることができました。

そんな状況でバイトを辞める際に言われた言葉をいくつか紹介します。

これからバイトを辞め専業になろうと思っている方や迷っている方がいましたら是非参考にしてみてください。

 

お金の言葉

最多です! もう当然であり必然ですね。

これは主に音楽をやっていない方から言われることがほとんどです。

最も多かったのは「やってけないでしょ?」「保険とか高いよ、どうするの?」。

次点で「これからどう稼ぐの?」です。


最多は支出に対する疑問。その次に収入の方法をどうするか、でした。

支出については現状の収入と支出のバランス、ある程度の貯金を作っているということ、収入についてはミュージシャンのお金の得る方法と自分の現状や見込みを説明するも


ふーん、でもミュージシャンって稼げないんでしょ?

 
やはりと言うべきか、ミュージシャン=稼げないというのが一般的なイメージとして完全に確立されています。

もちろんその側面はありますし、ともすればミュージシャン自身が「これは稼げるもんじゃないわ」というマインドを持っている場合もあります。

このイメージが覆る日は果たして来るのか……。

とにかく一番言われるのは、間違いなくお金のことです。

同時に、自分自身が一番考えなくてはならないことでもあります。

わざわざ人を納得させる言葉まで用意する必要は無いのですが、まずはこれを覚悟しておきましょう。

ネガティブな言葉

さすがに面と向かって「無理無理!  やめとけ!」と怒鳴って来る人はいませんでしたが笑

しかしある程度のことは言われます。


最多は「まあ夢を追って好きなことできるのは若い内だけだからねー」です。

これはね、言われると悔しいですよ笑

多分これを言う人に悪気や悪意はあまり無いと思います。

ただこの言葉には「絶対苦労すると思うけど、まあ若さ故の過ちだよね」といったニュアンスがやはり含まれてしまいます。

 

個人的には「〇〇できるのは若い内だけ」という考え方は生き方を狭めるので、特にフリーランスで活動する人は絶対に持たない方がいい考え方だと思います。

しかし、若さに色々な可能性が詰まっていたり、若さから回ってくるチャンスがあったり、何より体力というアドバンテージがあるのもまた事実。

行動するのは早いに越したことはないです


他には「心配だわ」「そもそもその道で活躍なんてできるの?」「貯金無くなってくると段々精神病んでくるよ」等々。

言葉をかけてくれる人が心配してくれていることは分かりますが、裏を返せば成功より失敗や苦労の可能性の方が多く見込まれている、ということになります。

こうした一つ一つの小さい言葉も気にしない、耐えられるメンタルも必要になってきます。

ポジティブな言葉

この言葉をかけてくれたのは、ほぼ全員プロフェッショナルとして活動しているミュージシャンです。

 
「いいね!  そこからだ!」

「これからどんな活動していきたいの?」

「君なら絶対大丈夫だよー」


やはり励まされるし、これからのことを話している内に発見もあります。

それは、みなバイトを辞めることを「収入が減ること」と捉えず、「音楽に充てる時間が増えること」と捉えていること。

そして、バイトを辞める時にはこの考え方が絶対に必要になります。


もちろんお金の話って超現実的な問題だし、絶対に目をつぶったり放棄してはいけません。

しかし、見る場所はそこじゃないんです。

「バイトを辞めて減った収入を音楽でどう盛り返すか」ではなく「バイトを辞めて増えた時間を使ってどのように収入を増やすか」を考えるのです。

先輩ミュージシャンでポジティブな言葉をかけてくれた方々は、明らかにそれを考えた上での言葉をかけてくれていました。

最後に

ミュージシャンがバイトを辞める時には、そのバイト先の店長や同僚であったり、身の回りの先輩、友達、後輩、そして家族から色々な言葉を言われると思います。

そしてその大体はネガティブな意見、心配する言葉です。

そこで萎縮したり押し潰されそうにもなってしまいます。

しかし、そこで諦めず、目の前の現実とポジティブな言葉に目を向け、その奥にあるミュージシャンとしての在り方、これからの過ごし方と稼ぎ方を考えてみましょう。

すると自分のやりたいことやどう活動していけばいいかが明確に見えてきます、


バイトを辞めた瞬間がスタートライン。

 
一歩踏み出す勇気が欲しい人の一助になれればと思います。

 

最終更新日:2019/01/16

 

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