ジャムセッションは一音弾ければ成立する。
ジャムセッションに参加する、ということは初めての人間にはものすごくハードルが高いことだと思います。
絶対に譜面を読める必要があるのか、複雑なコードや展開でも初見で弾かなければならないのか。
必ずソロを取らなきゃいけないのか、そもそもセッション曲なんて知らないし……。
興味があっても、やはり未知の世界に飛び込むのは勇気が要るもの。扉を叩いた後には高いハードルがいくつも存在しているかのように思われます。
しかし、それは全て幻想! セッションでよく行われる曲の中には、たった一音のみでセッションを成立させられる曲が存在するのです!
Jean-Pierre/Miles Davis
度々ジャズの帝王と呼ばれるマイルス・デイヴィスの楽曲です。
冒頭から聴こえる「ドッ・・ドッ・・・・」というベースのフレーズ。
ラ=Aの音のみで構成されるこのベースリフ。
これだけ弾ければ、なんとこの曲を成立させてしまうことができるのです!
ベーシストが愚直にこれだけを弾いていたら盛り上がらないんじゃないか? と思われるかもしれませんが、むしろ逆。
ベースのリフがこの曲の軸となり、その周りでフロントやドラマーが大暴れしてくれます。
どんなに周りが暴れてもベースがアンサンブルの中心で一定のリズムを刻み続けることで、トランス状態にも似たグルーヴが生まれるでしょう。
そして周りの人は思うのです。「ベースが一定に刻んでくれて良かった」と……。
ベースがぐいぐい盛り上げるパターンもありますが、とにもかくにもこのリフさえ弾ければJean Pierreという楽曲のセッションは成立するのです。
その他にもごく簡単なパターンが弾けるだけでセッションできる、という楽曲は存在します。
まずこの曲を足がかりに、是非勇気を持ってセッションに参加してみましょう!